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療育の仕事をする私の、発達障害のおすすめの本

私は保育士として療育の仕事に就いていて、今回は、発達障害のおすすめの本を紹介しようと思います。


保護者さんの、「なにか読みたい、子どものために何か勉強したい。けど、どこから手をつけて良いか分からない。」気持ちに、応えてくれる本です。


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発達障害を学び、療育を仕事とすることの難しさ。


本を紹介する前に、我々、障害児の療育にあたる職員の背景について、少しお話しようと思います。



ときに、発達障害とは個性であると言われていますが、


私は、それは違うと思っています。





発達障害のお子さん、発達障害かどうかが未診断であるお子さんの保護者の方は、悩みを抱えてらっしゃることが多いことは事実であり、


それに対して、単に【個性】である。とお伝えするのは、理解不足です。



その悩みに、まず寄り添い、しっかり話す、子どもの様子を伺う。


これを、繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し、


保護者の方と、私(職員)が、ともに、そのお子さんのことを理解し、受け止められる。


この土台ができてこそ、【個性】という話が出来る基礎が築けると、私は考えています。






障害がある、障害があるかもしれない。どうしようか。

この気持ちをもつ保護者の方に、いきなり【個性】というのは、【保護者の方の悩み】を受け止められていません。





私は教員免許と保育士免許を持っています。


免許は飾りといっては飾りですが、

義務教育へのバトンでもある療育の世界では、職員は療育の知識のみでなく、保育、教育も知識として持ちます。



むしろ、それをベースにして、その上に療育は成り立ちます。



だからこそ、障害や療育の本は、専門用語が並ぶことが多いです。



私自身も、教育、保育、心理学を学んだあとで療育を仕事としています。



しかしながら、いまのお子さんで悩んでいる保護者の方には、専門用語を習う暇はありません。 (ハッキリ言ってすいません。)




それでも、【子どものために、できるところから学びたい、知識を得たい】と思う保護者の方に、われわれは寄り添う必要があります。



今回は、専門用語を知らなくても読める、発達障害と療育の基礎の本を紹介します。





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療育の仕事をする私の、発達障害のおすすめの本

療育の仕事をする私が、発達障害と療育を学ぼうとする保護者の方などにおすすめしたい、基本的なことが書かれた本です。




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発達障害がよくわかる本 (健康ライブラリー)

発達障害がよくわかる本 (健康ライブラリー)

  • 発売日: 2018/10/27
  • メディア: 単行本




この本は、イラストが多めでかなり読みやすく、専門用語も平たい言葉に直して書かれています。



・自閉症とADHD、LD(学習障害)の違い


・障害の特性(特徴ある行動)


・子どもがその特性に困ってなければ、それは良いことなこと


・障害かどうか不安なときに、いつ、どう相談するか


・相談したくても、行政機関に待ち時間があること


・療育を利用するときの流れ





保護者の方が悩みそうなポイントが、整理して書かれています。



ここまで簡単な言葉で、内容も網羅し、本の値段も比較的安価で書かれた本はなかなかありません。




正直、療育施設職員は、このくらいの本は読まずとも、保護者に説明できてほしい内容でもあります。


なので、保護者の方向けの本です。






これで基本的なことを読んでから(もしくは基本を抑えた教科書として持ちながら)




子育てに悩む方は佐々木先生の本を。






療育施設ではモンテッソーリ教育を行う施設が多いので(私の職場も)、モンテッソーリ教育を学ぶなら、相良先生の本を、




図書館で借りながら、読んでみるのをおすすめしたいです。




(モンテッソーリ教育は【親の時間の余裕】が必要になるので、できるときだけ、むしろしなくても構いません。)





いわゆる、未診断の発達障害グレーの方にもおすすめ


1歳くらいのお子さんから、療育施設を利用したり、療育施設の利用を悩むこともでてくると思います。



未診断の方にも、【子どもとの接し方】や、療育施設の利用方法も書かれているので、この本はおすすめです。







子どもの発達障害を思った時、どう育てようか、どう接しようか、悩まれる方は多いと思います。



療育施設や、相談機関に問い合わせるのも、時間がかかります。




ですが、育児方法は間違ってなどいません。



家庭、家庭で、育児の方法は変わります。


でる食事も、置いてあるおもちゃも変わります。


そうやって、その子の景色が、心が、色鮮やかになります。